投稿日:2006-12-29 Fri
山本周五郎と黒澤明。藤沢周平と山田洋次。原作と映画化のコンビ。と思ったが、黒澤明の場合「椿三十郎」のみが山本周五郎の原作(「日々平安」というタイトルで主人公はそんなに強い侍には描かれていない)で、「七人の侍」も「用心棒」もオリジナルの脚本だった(黒澤明、菊島隆三、小国英雄らの合作。彼等は何日も旅館に合宿して筋立て、台詞を徹底して練ったという)。
どちらの監督も、原作の小品をまとめて一本の映画に仕立て、原作では主人公はそんなに強い侍には描かれていないのに、映画では「強い」ところが似ている。しかし、黒澤の映画を見た観客が肩をいからして映画館を出、山田洋次の映画を見た観客は涙の跡を見せながら映画館を出るところが違うようだ。
どちらの作家も監督も大好きで、本も映画も全て見た。もう一人好きな作家、池波正太郎。「剣客商売」のシリーズなどわくわくしながら読んだ。が、残念ながらこちらは原作を上回る映画化は未だされていないような気がする。黒澤明も池波正太郎も逝ったのが残念至極。
そうそう、「用心棒」が再映画化されている。森田芳光・監督。桑畑三十郎に織田祐二。室戸半兵衛に豊川悦司。脚本は黒澤明の時のものをそのまま使うそうだ。さて、どんな映画になるのか?
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